Tips vol.01

PIONEER EFX-500でフットスイッチを使う

最近はセンド&リターン搭載スクラッチミキサーとエフェクター(以下EF)を組み合わせるテーブリストも増えてきました。

テーブリストも手軽に使えるEFといえばPioneerのEFX-500KORGのカオスパッドが上げられます。

簡単に思い浮かぶのはエフェクトを常にかける、もしくはMix中に曲の変わり目にかけるといった使い方です。

しかしスクラッチしながら特定のポイントにだけエフェクトをかけることはできません。

「フフフフFreshh・シュ・シュ・シュ・・・」のようにフェーダーとレコードを操作しながら「シュ」の部分だけにEFを使うにはどうすばよいか。

通常ならタンテとミキサーで両手が塞がっている状態ですから阿修羅マン及びテイトウワの人のように最低でも手が3本無ければ無理な話です。

そこでフットスイッチの登場となるのですが、上記の2機種はフットスイッチの取り出し端子がありません。

無いなら付けてやればいいだろうとの思いつきで始まったのが今回の企画です。


★注意

この企画は改造を推奨するものではありません。

もしものトラブルで機材の破損、発火等が起こっても当方は一切責任は取れません。

成功したとしてもメーカーサポートは受けられなくなるでしょう。

改造は自己責任でお願い致します。


EFX-500_1

写真01・・・底部のプラスネジ4本を緩めて本体を2分割します。

この時、上部と底部はフラットケーブルで繋がっているので傷めないように注意。


EFX-500_2

写真02・・・フラットケーブルを抜き、上部と底部を分離します。


EFX-500_3

写真03・・・3つ並んだはんだ跡がビートエフェクトスイッチの部分です。

真中と上(もしくは真中と下)の部分が通電するとスイッチONとなります。

今回は真中と下の部分からケーブルを引き、外部のフットスイッチにてON/OFFする仕組みにします。


EFX-500_4

写真04・・・取り出し端子用の穴を開ける為、位置を決めます。

この位置は使う取り出し口の大きさ・形状によって当然違ってきます。


EFX-500_5

写真05・・・太いドリル刃が無かったので細いドリル刃で蜂の巣状に穴を開けてくり抜きました。

ここからは切削用の刃を使い、きれいな円形になるように削ります。


EFX-500_6

写真06・・・取り出し端子をマウントした所です。


EFX-500_7

写真07・・・スイッチ側に適当なケーブルをはんだ付けします。


EFX-500_8

写真08・・・もう一方を取り出し端子にはんだ付けします。


EFX-500_9

写真09・・・配線完了


EFX-500_10

写真10・・・フラットケーブルを接続し、底部にマウントされた電源部にケーブルを挟まないように注意しながら元のように組んでビス留め。


EFX-500_11

写真11・・・今回使ったHosa製のフットスイッチ(\1,200)


EFX-500_12

写真12・・・「踏んだ時に通電するものを」と注文して購入したフットスイッチ。

が、繋いでみたら見事に逆(踏むとOFF)だったので今回はスイッチまでいじくる羽目に。


フットスイッチには大きく分けて以下の2つのタイプがあります。

★ ラッチタイプ・・・・・・踏むとON、もう一度踏むとOFFに切り替わる

★ アンラッチタイプ・・・通常OFFで、踏み込んでいる時だけON、もしくは通常ONで踏み込んでいる時だけOFF


フットスイッチはKORG、Roland、YAMAHAからも出ています。

各メーカーによってラッチ/アンラッチ入り乱れており、+/-の極性もそれぞれ違うようです。

今回は踏み込んだ時に通電すれば良いのであまり深く考えないことにしました。


EFX-500_13

写真13・・・向かって下側の裸の銅線の位置を変えて、ペダルを踏み込むと通電する仕組みに変更します。


EFX-500_14EFX-500_15

写真14/15・・・変更完了。

安っぽい作りのためか体重をかけたらかけただけスイッチに負担がかかっている模様。

ペダル用のバネの中に割り箸を入れ、つっかえ棒にしてスイッチをタイラップで補強することにしました。


EFX-500_16

写真16・・・本体とフットスイッチを繋げた所です。

スペースの関係上アングルタイプの取り出しをかませました。

この状態では何も起こりません。


EFX-500_17

写真17・・・フットスイッチを押した所です。

本体スイッチ脇のLEDが光り(赤枠内参照)、EFが効いていることが確認できます。


まとめ

軽い気持ちで改造を始めたのですがフットスイッチにまで手を入れることになろうとは・・・。

使いやすさ、耐久性の面から、フットスイッチは今回使用したHosa製の物でなくYAMAHAのFC5をお奨めします。

こちらは同じく通常ONで、踏み込んだ時だけOFFのアンラッチタイプですが、内部構造はHosa製の物と異なっています。

YAMAHAのFC5の改造手順の紹介はまた後日。

EFX-500のスイッチは真中のポジションでOFF、上でON(lock)、下でON(unlock)、の3段切り替えとなっています。

下方向のunlockをフットペダルで操作できるようにするというのが狙いでした。

同じ要領でエフェクトセクションだけでなくジョグセクションにも対応できると思います。

チームプレイやMTR等を使った音源製作の場合、センドリターン非搭載のミキサーでも使い方によってはそれなりに役立つと感じました。

センド&リターンがCHごとにON/OFF可能で、その強弱も独立して調整できるようなスクラッチミキサーの発表を切に願います。


2004/01/08
text & photo by おもろ

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